計測しても合わない?オーダーメイド枕の「フィット感」に隠れた罠

「自分専用に計測して作った枕なのに、朝起きると体がバキバキ……」 そんなお悩みを持つ方は少なくありません。

お店で最新の機器を使ってミリ単位で計測し、隙間なくフィットさせたはず。なのになぜ、不調が消えないのでしょうか?

そこには、医療の視点から見ると非常に危うい**「フィット感の罠」**が隠されています。理学療法士が解説します。

1.「形を合わせる」落とし穴

ここで、足のインソール(中敷き)を例に考えてみましょう。 例えば、外反母趾で悩んでいる方がいるとします。

もし、その方の「今の曲がった足の形」を正確にスキャンして、それにピッタリなインソールを作ったらどうなるでしょうか?

オーダーメイド枕で、形をぴったりに合わせること対しての落とし穴として、インソールを例に説明
  • 形は確かに合っている(フィットする)

  • しかし、外反母趾を助長してしまう

形がピッタリ合うということは、その時の姿勢を「固定」するということです。本来、治療やリハビリの現場では、今の悪い形に合わせるのではなく、**「どう体重を誘導すれば、本来の正しい位置に戻るか」**という概念でインソールを作成します。

実は、枕選びにおいても全く同じことが言えるのです。

2.フィットするほど、緊張は「定着」する

その「緊張した状態の形」を計測して、隙間なくフィットする枕を作ってしまうと、寝ている間ずっとその緊張状態が「維持」されることになります。

「フィットして心地よい」と感じるのは、単に今の歪んだ形を枕が受け止めているだけ。 その裏では、以下のようなリスクが進行しているのです。

  1. 筋肉が休まらない: 緊張した姿勢で固定されるため、寝ている間も筋肉が働き続けてしまう。

  2. 痛みの助長: 体の緊張が抜けないまま朝を迎えるため、寝起きの腰痛、首の痛み、肩こりをさらに悪化させてしまう。

  3. 寝返りの妨げ: 隙間なくフィットしすぎることで、スムーズな寝返りが打てず、血流が滞る原因にもなります。

「形が合っている」ことと、「体が休まる」ことは、実は別問題なのです。

オーダーメイド枕において、計測して形を合わせることで、緊張も固定してしまうというイラスト

3.必要なのは「計測」ではなく「誘導」

  • どこを支えれば、首の力が抜けるのか?

  • どう高さを調整すれば、背中の緊張が解けるのか?

こうした「治療的な視点」で体を観察し、本来あるべきリラックスした姿勢へと体を導いてあげること

 

これが、計測数値だけでは辿り着けない、Clinilcal Pillow あのまくらの決定的な違いです。

朝起きた時の違和感は、体からの「その枕、今の歪みに合わせすぎていない?」というサインかもしれません。

特許技術(特願2025-139550号)に基づくClinical Pillowの調整メカニズム。部材の組み合わせで個別の背部形状に適合させ脱力を誘導する図解。
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